モノを見るということは目を通して光を脳で映像化することです。同じ景色でも人間と狐では見え方が異なります。

キツネ目というと切れ長でつりあがった感じの目を形容していますが狐はそんな目をしているのでしょうか?

狐の目

眼球には瞳孔(黒目の部分)とその周りの色がついている部分の虹彩があります。瞳孔が大きくなったり小さくなったりしているように見えますが、実は虹彩が伸び縮みすることで光が入ってくる量を調節しています。

キツネ 目 色

狐はイヌ科ですが猫のように縦長のスリット状になっています。これは、桿体細胞が発達した夜行性の動物にみられる特徴です。

明るい時と暗い時で大きさを変えることができます。だから、夜でも人間だと夕方のような感じで見えているそうです。

そして、夜間にとった写真で目が光っていることがあります。これは、網膜の後ろ側にタペタムという反射板がついているためです。網膜に届いた光を反射して光を増幅するのでわずかな光でも鮮明に見ることができます。

また、狐の視野は片目で見える範囲は広いが、両目で見える範囲は人間より狭いといわれています。そして、色をどう感じるのかというと、白黒以外に赤と緑と青がわかるといわれていますが、人間とはだいぶ違うようです。

目の色

目の色は狐でも種類によって異なっていて、黄色や茶色や黒色などさまざまに見えます。体毛の色にも影響されるのかもしれませんが、白狐は黄色なのでしょうが、金色のように見えます。

アルビノという遺伝的疾患の場合はメラニンの生合成ができずに欠乏するため眼球だけに現れた場合赤っぽく見えるそうです。

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また、遺伝的疾患でなくても、ピンクシャンパンフォックスという狐は薄いピンクの体毛と青い目をもっています。カナダの農場で100年ぐらい前に人工交配で生まれてきたそうです。

アメリカでもマーブルホワイトという狐も人工交配により生まれていて、真っ白い毛と青い目をもっています。

まとめ

狐は洋の東西を問わず人を化かす賢い動物というイメージがあるが、目もそれに一役買っているのかもしれません。

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